2020年、日本の女子ゴルフ界に彗星のごとく現れた西郷真央選手。2022年には開幕からわずか2か月で5勝を挙げ「天才」ともてはやされた彼女を、誰が“終わった選手”と呼ぶ日が来ることを想像できたでしょうか。
しかし、栄光のあとに待っていたのはまさかの“どん底”。2022年の最終戦リコーカップではなんと4日間で35オーバーという信じがたいスコアを記録し、多くのファンに衝撃を与えました。

「これは本当に西郷真央なの?」
「このまま消えてしまうのか」
そう囁かれた西郷選手が、わずか3年後に世界最高峰の舞台、USLPGAメジャー「シェブロン選手権」で初優勝するとは!これは単なる1勝ではありません。彼女が屈辱と挫折を乗り越えた、“大逆転”の物語なのです。
2022年、破竹の5勝と突然の転落
西郷真央の2022年シーズンはまさにジェットコースターでした。開幕戦から飛ばし、わずか2か月でツアー5勝という快挙。誰もが「日本女子ゴルフ界に新女王誕生!」と信じて疑わなかったはずです。
しかしその後、スランプは突然訪れます。ショットの精度は落ち、パットも不安定に。何より象徴的だったのが、シーズン最終戦「リコーカップ」での4日間35オーバーという結果。しかしこの時プロとしては“屈辱的”とも言えるスコアにもかかわらず、棄権することなく4日間を必死に戦い抜いた姿は、かえって「西郷の強さ」を浮き彫りにしました。
「死ぬ気で練習した」…ジャンボ尾崎との出会い
挫折の中で彼女が選んだのは、逃げることではなく“徹底的な修正”でした。西郷選手はその後、ジャンボ尾崎氏のもとでスイングを根本から見直したようです。
「死ぬ気で練習した」
その言葉には、並々ならぬ覚悟が込められていました。苦しい時期を支えたのは、技術面だけでなく、尾崎氏からの精神的な支えでもあったといいます。
メジャー初制覇!「終わった」と言われた選手の快挙
アメリカのLPGAツアーに挑戦した2024年は優勝こそなかったものの、「ルーキーオブザイヤー」に輝き完全復活の兆しが見えてきました。そして2025年4月27日、米女子ゴルフメジャー「シェブロン選手権」最終日。西郷真央はプレッシャーのかかる中でも冷静にプレーを重ね、5人のプレーオフを制し見事な優勝を飾ります。マネージャーとレポーターの片平プロと3人で笑顔で池に飛び込んだ姿は印象的でした。日本人女子選手としては4人目のメジャー優勝の快挙、そして何より、あの「屈辱の35オーバー」からの復活が、見る者すべてに勇気を与えました。

西郷真央という“希望”──女子ゴルフ界の未来へ
西郷真央選手の逆転ストーリーは、単なるスポーツの勝敗を超えた、「人間の可能性」の象徴かもしれません。どれだけの屈辱を味わっても、決して諦めず、地道に努力を重ね、世界の頂点に立った──これ以上の“逆転劇”があるでしょうか。
女子プロゴルフ界にまた一人新たなヒロインが生まれた今、私たちが注目すべきは“ドラマの続き”です。西郷真央選手の快進撃は、まだ始まったばかりです。
【まとめ】逆境の先にある栄光を信じて
- 2022年:開幕5勝→極度の不振
- リコーカップで35オーバーの屈辱
- ジャンボ尾崎との再起の道
- 2025年:「シェブロン選手権」メジャー初優勝
- 西郷真央=“逆転の象徴”へ
次なるターゲットはグランドスラムか、あるいは賞金女王か。
“逆転トレンド研究所”では、これからも西郷真央選手の歩みに注目していきます!
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