2025年5月29日、いよいよ世界最高峰の女子ゴルフトーナメント「全米女子オープン」が開幕する。舞台は米ウィスコンシン州・エリン・ヒルズGC。世界ランク上位の強豪がひしめく中、日本からは21名が参戦する。
そのなかには、過去2度の覇者笹生優花選手、昨年2位の渋野日向子選手、メジャーウィナー古江彩佳選手、西郷真央選手、米ツアー実力者畑岡奈紗選手、そして注目の若手馬場咲希選手らが名を連ね、まさに「日本勢逆転の夏」が始まる。
誰を応援していいかわからない!実力者から初出場組までズラリ
まずは、今年の全米女子オープンに出場する日本人選手を整理してみよう。プロ・アマ含めて21名が名を連ねる。
■過去10年間の全米女子オープン覇者
笹生優花(7年連続7度目)
■昨年の全米女子オープントップ10以内
渋野日向子(6年連続6度目)
古江彩佳(4年連続5度目)
竹田麗央(2年連続2度目)
小祝さくら(2年連続4度目)
■昨年のCMEグローブ・ポイントランキングトップ30以内
西郷真央(4年連続4度目)
畑岡奈紗(8年連続8度目)
■3月24日付の世界ランキング75位以内
山下美夢有(3年連続3度目)
岩井明愛(3年連続3度目)
岩井千怜(3年連続3度目)
桑木志帆(初出場)
河本結(2年連続3度目)
鈴木愛(2年連続7度目)
■各地区予選会通過者
林菜乃子(初出場)
池羽陽向(初出場)
泉田琴菜(初出場)
@長澤愛羅(初出場)
@木村葉月(初出場)
馬場咲希(2年ぶり3度目)
勝みなみ(2年ぶり5度目)
西村優菜(4年連続5度目)
吉田優利選手と原英莉花選手がいないのが残念ですが、まさに“オールジャパン”とも言える布陣だ。
まずは昨年の14名を上回る予選通過を目指す。
昨年の再現なるか?渋野日向子が狙う「逆転の女王返り咲き」
昨年の大会で、渋野日向子選手は最終日に猛チャージをかけ、笹生選手に次ぐ2位でフィニッシュ。
2019年、全英女子オープンの最終日に2打差を逆転し、世界を驚かせた“スマイルシンデレラ”の姿を彷彿とさせたプレーは、記憶に新しい。

世界ランクは現在86位と低迷しているものの、大舞台での勝負強さは健在だ。「逆境こそ輝く」――再び渋野日向子選手の“逆転劇”が見られる日は今週かもしれない。
「今度こそ」の思いを胸に…畑岡奈紗のメジャー制覇の悲願成就は?
2018年の米ツアーデビュー以来、アメリカツアーで通算6勝を挙げてきた畑岡奈紗選手。
しかし、意外にも“メジャー未勝利”。中でも2021年の全米女子オープンでは、プレーオフで笹生優花選手に敗れるという悔しい経験もしている。
過去の成績を見れば、全米女子プロ2位(2018)、エビアン3位(2023)と安定感は抜群。
満を持して「逆転の女王」となる瞬間が、ついに訪れるかもしれない。
若き挑戦者・馬場咲希が見せた「涙のバーディ」からの逆襲
“シンデレラストーリー”というなら、この選手を外せない。
2022年の全米女子アマ覇者、馬場咲希選手。
2025年の米ツアー出場権をかけたQシリーズで、最終ホールの8メートルのバーディパットを沈めてギリギリ合格。
まさに涙の“滑り込みセーフ”でチャンスをつかんだ。

今回はハワイ予選を突破しての本戦出場。下部ツアーで鍛えた「雑草魂」が全米女子オープンという舞台でどこまで花開くか――見逃せない注目株だ。
世界の壁は厚い…それでも“連覇の夢”は託された
もちろん、日本勢の前に立ちはだかるのは世界ランク上位の強豪たちだ。
- ネリー・コルダ(米)
- ジーノ・ティティクン(タイ)
- リディア・コ(NZ)
- イン・ルオニン(中国) などなど
現状で世界ランクの日本人トップは西郷真央選手の13位と、数字だけ見れば“苦戦必至”。
だが、ゴルフは“何が起こるかわからない”スポーツ。
実際に2021年と2023年、笹生優花選手がメジャー優勝を成し遂げたように、一発でヒロインに躍り出る可能性を秘めた大会だ。
まとめ:誰が“逆転シンデレラ”になるのか?
2025年の全米女子オープンは、日本人ゴルファーにとって新たな伝説が生まれる予感がする大会だ。
栄冠を狙う渋野日向子選手、畑岡奈紗選手、馬場咲希選手――それぞれの“逆転の物語”に期待が高まる。
さらに竹田麗央選手、岩井ツインズ、勝みなみ選手にもチャンスはある。
一発逆転、サプライズの連続となるこの4日間。新たなスマイルシンデレラは誰だ?
✅ 大会スケジュール
5月29日(木)〜6月1日(日)
ウィスコンシン州・エリン・ヒルズGC(6736ヤード/パー72)
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