宮城野親方、ついに退職――なぜこのタイミングだったのか?
2025年6月9日付で日本相撲協会から退職することが発表された元横綱・白鵬(宮城野親方)。
歴代最多の45回の優勝という圧倒的な実績を誇り、平成・令和の相撲人気を支えた第一人者の退職に、ネット上では驚きと疑問の声が渦巻いています。
- なぜ白鵬は辞めたのか?
- 今後はどこへ向かうのか?
- 「SUMO」の未来にどんなインパクトを与えるのか?
その背景には、日本相撲協会との「埋めがたい“溝”」があったとも言われています。
白鵬と日本相撲協会――長年続いた“すれ違い”の果てに
白鵬は引退後、宮城野親方として部屋運営にあたりながら、子どもたちへの相撲普及活動「白鵬杯」などを通じ、独自の相撲スタイルと哲学を広げてきました。

しかし、その一方で日本相撲協会との関係は必ずしも良好とは言えませんでした。
【経緯をざっくり整理】
- 2021年9月: 年寄「間垣」を襲名。自覚ある行動「誓約書」に同意。
- 2022年7月: 「宮城野部屋」を継承、「師匠」になる。
- 2024年2月: 弟子の暴力行為発覚。2階級降格。「師匠」を外される
- 2024年3月: 無期限の「部屋閉鎖」。伊勢ケ浜部屋付に。
- 2025年6月: 急転直下の退職発表
こうした経緯の中でのすれ違いが、今回の「自主退職」という決断につながったようです。
協会との間にあった「旧来の価値観」と「国際的視野を持つ白鵬」のギャップは、もはや修復不能だったのかもしれません。
「白鵬翔」としての新たな挑戦――キーワードは「グローバルSUMO」か?
退職後の白鵬が向かう先、それは「世界へのSUMO発信」だと見られています。
彼のライフワークでもある「白鵬杯」は、国内外から多くの少年力士が参加する相撲大会。これをさらにグローバル規模で拡大し、オリンピック種目化も視野に入れているという噂もあります。
もしかすると、白鵬は日本相撲協会という枠組みから解き放たれ、
- 新しい相撲のリーグ
- 海外との交流を前提とした競技化
- エンタメ性を加えた国際イベント
といった新たな「シンSUMOワールド」を構想しているのかもしれません。
PGA vs LIVゴルフに似た構図?相撲界の分岐点になるか
この展開を聞いて、多くのスポーツファンが思い出すのが2022年のPGAツアーとLIVゴルフの対立構造です。
長年、伝統と格式でゴルフ界を支えてきたPGAに対し、サウジアラビアの資金力とエンタメ志向で攻めた新興勢力LIVゴルフ。
一時は批判の的となったLIVゴルフですが、選手や視聴者のニーズに応えることで、タイガー・ウッズを筆頭にトップ選手が続々と参加し、今やゴルフ界の主役の一角となりました。
相撲界でも同じような「変革の波」が起きる可能性はゼロではありません。
「白鵬翔」というカリスマが、「シンSUMO」を掲げて旗揚げすれば、協会も無視できない影響力を持つでしょう。
アンチ白鵬すら巻き込む「逆転の美学」
白鵬はその強さゆえに「アンチ」も多く存在しました。
土俵上での振る舞いや審判への態度など、時に「伝統を壊す存在」としてバッシングされることも。
しかしそれでもなお、彼が切り開こうとしている未来は、相撲という日本文化の可能性を広げるものです。

いま白鵬は、組織を離れ「白鵬翔」という個人の旗を掲げることで、
「最強の力士」から「改革者」「伝道者」へと姿を変えようとしています。
これはまさに、逆境を力に変える“逆転ドラマ”の始まりなのかもしれません。
まとめ:「白鵬退職」は終わりではなく、始まりだ
白鵬の退職を「幕引き」と見るか、「序章」と見るか。
私たち「逆転トレンド研究所」としては、彼のこれからの動きに「逆転のにおい」を強く感じます。
相撲という閉じた世界を“開く”ために、あえて“出る”という選択をした白鵬翔氏。
果たして彼は、相撲界の「LIVゴルフ」を作るのか?
そして世界中の子どもたちが、「SUMOはカッコいい」という未来を本当に実現するのか?
もしかすると6月9日の記者会見でこの将来プランが語られるかもしれません。
逆転トレンド研究所では、引き続きその動向を追っていきたいと思います。
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