馬場咲希は「18番に強い」逆転体質の持ち主か?〜アムンディ・エビアン選手権で日本最年少メジャー制覇なるか〜

2025年7月10日、フランスのエビアン・リゾートGCで開幕する今季LPGAメジャー第4戦「アムンディ・エビアン選手権」。日本からは古江彩佳選手が連覇を狙って出場しますが、逆転トレンド研究所が注目するのは、アメリカツアー11戦目となる馬場咲希選手です。

もし今大会で馬場が勝てば、2019年の全英女子オープンで渋野日向子が記録した「日本人最年少メジャー優勝(20歳)」を塗り替える快挙となります。

あの服部道子さん以来の35年ぶりとなった「全米アマチュア選手権優勝」に匹敵する快挙です。

馬場咲希と「18番ホール」の不思議な関係

馬場選手に「なぜ18番に強いのか?」という問いを投げかけたくなるのは、単なる偶然ではない“ドラマ”が繰り返されているからです。

● 米ツアー出場権をつかんだ「8mのバーディ」

2024年末のアメリカQスクールのファイナルクオリファイ(最終予選会)最終18番ホールで、馬場はプレッシャーのかかる8メートルのバーディパットをねじ込み、米女子ツアーの出場権を獲得しました。

● 初戦ブルーベイLPGAで「上がり5連続バーディ」

2024年3月、米ツアーデビュー戦となったブルーベイLPGAでは最終ラウンドの終盤、怒涛の5連続バーディで一気に17位タイに食い込み、アメリカツアーの初賞金をゲット。初出場とは思えない勝負強さを見せました。

● マイヤークラシックでは「土壇場のイーグル」

6月のマイヤークラシック第2ラウンド。カットラインを1打下回る状況で迎えた最終18番(パー5)で、見事なイーグル奪取。文字通り、崖っぷちから決勝進出を果たします。

● ダウ選手権で見せた「読み」と「実行力」

直近のペア戦ダウ選手権では吉田優利選手とペアを組んで出場。最終18番(パー3)、先に打った吉田選手のパットラインを正確に読み、同じラインをしっかり沈めて3連続バーディフィニッシュ。日本勢の連続トップ10記録も更新しました。

まさに、「18番で何かを起こす選手」──それが馬場咲希の最新のイメージです。

「8のトラウマ」からの成長も見逃せない

馬場選手にとって「18番」がいつも良い記憶だったわけではありません。プロデビュー戦となった2024年の富士通レディースでは、最終18番で「8」を叩くというほろ苦い経験も。

しかしその経験を糧に、馬場は確実に逆境力=レジリエンスを身につけてきました。

最近では、ショット後に見せていた“情けなそうな表情”もほとんど見られず、内面の成長も明らかです。

吉田優利が語る馬場の“爆発力”

ダウ選手権でペアを組んだ吉田優利選手も、馬場の可能性に太鼓判を押しています。

「飛距離を生かせる場面で、気持ちと技術をかみ合わせるのが上手なタイプ。ポテンシャル“大”な選手です。」

自分に“役割”があると、安心して実力以上のものを引き出せる──それは、チーム戦で輝くタイプの選手に共通する特徴でもあります。

「逆転の法則」に見る馬場咲希

逆転の法則では、「劣勢の認識」「転機の到来」「潜在力の爆発」がキー要素となります。

馬場咲希選手はこの法則を地で行く選手です。ピンチの18番でこそ本領発揮。まさに“転機のホール”でスイッチが入るのです。

  • ファイナルQT → 出場権を奪取
  • 初戦ブルーベイ → 連続バーディで賞金獲得
  • マイヤー → イーグルで予選通過
  • ダウ → 読みと技術の融合でベスト10入り

これらはすべて、「劣勢 → 爆発 → 結果」の逆転構造そのものです。

最年少メジャーVの可能性は?

7月10日からのアムンディ・エビアン選手権。古江彩佳の連覇も大きな注目ですが、もし馬場咲希が勝てば渋野日向子の記録を更新し、日本人最年少メジャー優勝という大記録達成となります。

18番に「何かを起こす力」を持つこの20歳の快進撃──馬場咲希選手は日本時間で7月10日(木)20:36アウトスタートです


【まとめ】

  • 馬場咲希は“18番で何かが起こる”逆転体質の持ち主
  • 米ツアー出場権・賞金獲得・予選突破、すべて18番が転機
  • アムンディ・エビアン選手権で最年少メジャーVの可能性
  • 成長著しいメンタルと、圧巻の勝負強さに注目

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