【特集】原英莉花、米下部ツアーからの逆転劇へ正念場!残り7試合、レギュラーツアー「カテゴリー9」へ滑り込めるか?

速報:第15戦8月1日-3日 Four Winds Invitational ⇒3アンダー 13位タイ⇒総合ポイント6位

2025年の米女子ゴルフの下部ツアーであるエプソンツアーは全20試合。
来季のレギュラーツアーの出場権獲得を目指す原英莉花選手の「いばらルート」挑戦も、いよいよ 残り7試合 となりました。

現在のエプソンツアーのポイントランキングは 9位
来季の米レギュラーツアー(LPGAツアー)にほぼフル参戦できる「カテゴリー9」の圏内ギリギリに踏みとどまっています。


🥇「カテゴリー9」とは? レギュラーツアー出場権優先順位の現実

エプソンツアーの年間ポイントランキングによるレギュラーツアー出場権優先順位は、シーズン終了後に以下のような形で振り分けられます。

  • 10位以内 → カテゴリー9(レギュラーツアーのほぼ全試合に出場可能)
  • 11〜15位 → カテゴリー16(条件付き。出場試合は大きく減る)

出場権の優先順位のカテゴリーは1から20まであり、上位から各試合の出場選手数によって割り当てられます。ちなみにカテゴリー1は昨年のシード選手(CMEランキング80位以内)で日本選手は古江選手(6位)、西郷選手(9位)、笹生選手(19位)、畑岡選手(30位)、渋野選手(64位)、西村選手(69位)、勝選手(78位)の7名です。

また昨年非会員で「TOTOジャパンクラシック優勝」の竹田選手はカテゴリー7です。

そして原選手が一昨年はスコア誤記、昨年末はファイナルで予選落ちしたQスクール(最終予選会)の25位以内はカテゴリー15です。日本選手は山下選手(1位)、岩井千怜選手(2位)、岩井明愛選手(5位タイ)、吉田選手(9位)、馬場選手(24位タイ)の5名です。

つまり原英莉花選手が目指す「いばらルート」での出場権獲得はトップ10に入るか否かで明暗が大きく分かれるわけです。

もし11位~15位であれば、出場権は得られても優先順位は「Qスクール25位以内」より下のカテゴリー16になり、ことし前半馬場咲希選手があまり試合に出られなかったようにシード選手へのチャンスが少なくなります。

さらに16位以下になれば、またことしもQスクールからの挑戦になってしまいます。


🎯 現在の原英莉花:残り7戦で何が必要か?

原英莉花選手は今季ここまで12試合出場で優勝こそありませんが、予選落ちゼロでトップ10は6度。部門別スタッツの平均ストローク1位(70.21)と安定感を見せています。

しかし10位以内を確保するには「あと数回の上位フィニッシュ」が必要となります。

もちろん優勝すれば一気に上位5位以内も見えてくる位置です。
逆に、数試合連続で20位以下になると、11〜15位の「カテゴリー16」に転落するリスクもあります。


🧠 経験者ゼロ。前例なき日本人の挑戦

この〝下部ツアー上位からの昇格”という「いばらルート」で、これまで日本選手がレギュラーツアーの出場権を獲得した例はありません
すべての先人たちは、Qスクールや「TOTOジャパンクラシック優勝」を経て昇格してきました。

原英莉花選手がその常道を打ち破れば、まさに日本女子ゴルフ史に新たな1ページを刻むことになります。


🔥 黄金世代の意地をかけて

畑岡奈沙選手、渋野日向子選手、勝みなみ選手ら黄金世代はすでにアメリカでの実績を重ねており、そこに原英莉花選手が加われば一層盛り上がることは間違いありません。
ジャンボ尾崎門下のプライド、国内メジャー3勝という輝かしい実績、そして腰の手術やスコア誤記などの苦難を乗り越えてきた強いメンタルが彼女を支えています。


🔥逆転の可能性はある

逆転トレンド研究所は原英莉花選手の「カテゴリー9」獲得の可能性はかなり高いと予測しています。なぜならそこには「逆転を起こす法則」が当てはまる状況があるからです。

🧠 逆転が起きやすい条件とは?

心理学でも逆転が起きる場面には共通項があります。

  • 【潜在能力】が見えないところで蓄積されている
  • 【レジリエンス】「心の回復力」が育っている
  • 【変化への適応】を恐れていない
    → まさに今の原選手の状況は、「逆転が起きやすい」地盤が整っている状態だと言えるのです。

💪 逆転の法則⑩:「信じ抜く力」が最後を決める

2024年12月。原英莉花選手はQスクール(最終予選会)で涙をのみ、その日のうちにエプソンツアーへの挑戦を決断しました。

また国内でツアー優勝を果たしたにも関わらず、シード権を自ら放棄してまで踏み出した“再出発”。
その決意と覚悟は、並みの「挑戦」ではありませんでした。

そして2025年2月15日、26歳の誕生日――
本来ならば多くの人から祝福される日、原英莉花選手はミシガン州で合宿に集中していました。

「同じ環境、ずっと日本でやってきて、春先がダメで…っていう自分のパターンが見えてきちゃう。
それに対して“仕方ないか”って思い始めている自分がイヤだった。」

そう語った彼女は、自分を変えるために“環境”ごと変える選択をしたのです。

どんなに悔し泣きしても、どんなに周囲に無理だと言われても、
「まだ可能性がある」と信じられるか。
それこそが逆転の最後の鍵になるのです。

📝 編集部より:次戦以降、いよいよクライマックス!

残り7試合。
1試合1試合がすべて運命を左右する“決勝ラウンド”。
初優勝ならば一気に安全圏。
ただし、気の緩みは許されない――。

逆転トレンド研究所はこの挑戦を最後まで追いかけます。
原英莉花選手の前例なき「いばらルート」、一緒に見届けましょう!

第14戦:7月25日-27日 GreaterToledo Classic hosted by Stacy Lewis⇒11アンダー 2位タイ⇒総合ポイント8位

第15戦:8月1日-3日  Four Winds Invitational ⇒3アンダー 13位タイ⇒総合ポイント6位

第16戦:8月15日‐17日 Wildhorse Ladies Golf Classic

第17戦:8月22日‐24日 Dream First Bank Charity Classic

18戦:9月12日‐14日 Guardian Championship

第19戦:9月19日‐21日 Murphy USA EI Dorado Shootout

第20戦:10月2日‐5日  Epson Tour Championship at Indian Wells

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