冬季五輪には、日本ではあまり知られていない競技が数多く存在します。スケルトン、リュージュ、ボブスレー、バイアスロン、そして新競技の山岳スキー(スキーモ)。なぜ欧米では盛んな競技なのに、日本選手はほとんど見かけないのか?競技の特徴や見どころ、ミラノ・コルティナ五輪での楽しみ方を、逆転トレンド研究所メンバーが好き勝手に語り合います。今回はスポーツオタク・シュウゾウ×冬季競技担当・ハラダ×上から目線・ギャル今田です。
冬季五輪には“知らない競技”がまだまだある

冬季五輪って、日本だとスノーボードとフィギュアとスピードスケートとジャンプに注目が集まりがちだけど、実はめちゃくちゃ面白い競技がまだありますよ。

確かに。たまにテレビで見てもルールがよく分からない競技、結構あるよね。

今日は“日本選手が少ない競技”にフォーカスするんですよね?

そうそう。スケルトン、リュージュ、ボブスレー、バイアスロン、そして新競技のスキーモだ。
スケルトン:氷上を頭から突っ込む究極のスピード競技


まずはスケルトン。小さなソリに腹ばいで乗って、頭を前にして滑る。時速130km近く出る。

頭が先って怖すぎる・・・

スタートで全力疾走して飛び乗るのも見どころだね。

しかも最近は男女ペアの団体種目もあって、男女が連続で滑って合計タイムを競う。チーム戦の緊張感がすごい。
スケルトン
基本ルール
- 選手はスタート地点から約20〜30mを全力疾走
- 走りながらソリに飛び乗る
- 腹ばいで頭を前にして滑走
- ハンドルはなく、体重移動で方向を調整
- 1本の滑走は約1分
- 通常は複数回滑って合計タイムで順位決定
特徴
- 最高速度は時速120〜130km
- コースのわずかなミスが致命的
- 空気抵抗を減らすため、姿勢が非常に重要
- 男女それぞれ個人戦が中心で、近年は男女混合団体戦もある
👉 見どころは「スタートダッシュ」と「コーナーでのライン取り」
リュージュ:スケルトンと似ているようで全然違う


スケルトンはうつ伏せだけど、リュージュは仰向けで足から滑る。操作は体重移動だけ。

二人乗りもあるよね?

重なってる感じ。でも息が合わないと即コースアウト。
リュージュ
基本ルール
- 座った姿勢でスタート
- スタート用のバーを持って体を振り、勢いをつける
- 仰向けで足を前にして滑走
- 操作は脚・肩・体重移動
- 個人戦と2人乗り(ダブルス)がある
- 合計タイムで順位を決める
特徴
- 最高速度は時速140km以上になることも
- 氷との距離が非常に近い
- 微細な動きで操作する精密競技
- ダブルスは2人の完全なシンクロが必要
👉 見どころは「静かな精密操作」と「超高速の安定感」
ボブスレー:2人乗りと4人乗りの団体戦

ボブスレーは見た目が一番派手。

チームでソリを押してから飛び乗る。チームワークの完成度が勝負。
ボブスレー
基本ルール
- スタートは全員でソリを押す(約50m)
- 走りながら素早く乗り込む
- 前方の選手(パイロット)がハンドル操作
- ゴールまでのタイムを競う
- 複数回滑走し合計タイムで順位決定
種目
- 2人乗り
- 4人乗り
- 女子は主に2人乗り
特徴
- 最高速度は時速150km近く
- 強烈なG(重力)がかかる
- チームワークが勝敗を左右
- スタートの瞬発力が非常に重要
👉 見どころは「爆発的なスタート」と「高速コーナリング」
バイアスロン:滑って撃つ“冬の近代五種”


スキーして射撃って、発想がすごい。

心拍数が上がった状態で正確に撃つのが難しい。精神力のスポーツです。
バイアスロン
基本ルール
- スキーで一定距離を滑走
- 射撃場で伏射・立射を行う
- 外した場合はペナルティ
- 追加距離を滑る
- またはタイム加算
- 合計タイムで順位決定
特徴
- 心拍数が高い状態で正確に撃つ必要がある
- 持久力+集中力の両立が鍵
- 天候や風が射撃に影響
- 戦略性が高い
👉 見どころは「呼吸を整えて撃つ瞬間の緊張感」です。
山岳スキー(スキーモ):新時代の耐久レース


スキーモは今回の新競技だね?

登って滑るを繰り返す。雪山版トライアスロンみたいな競技です。
山岳スキー(正式名称:スキーマウンテニアリング、通称スキーモ)は、スキーで山を登って滑り降りるタイムレース競技です。登山+スキー+持久走が合体したような、冬季五輪でも屈指の過酷な競技です。
基本ルール
- 専用の軽量スキーを使用
- 登り(クライム)と下り(ダウンヒル)を繰り返す
- 登りでは「シール(滑り止め)」をスキー裏に装着
- 指定コースを回りゴールタイムを競う
- レース中に装備の付け替え(トランジション)がある
※トランジションの速さも重要な勝負ポイントです。
主な種目
五輪では主に短時間・高速型の種目が採用されます:
- スプリント(短距離で登り+下り)
- ミックスリレー(男女ペアのリレー)
本来は長距離の個人レースやチーム戦もあります。
特徴
- 心肺能力が極めて重要
- 標高差のあるコースで行われる
- 装備は超軽量(スキー1本数百グラム)
- 登山技術と滑走技術の両立が必要
- 転倒や装備トラブルが順位に直結
👉 一言で言うと
「冬のトライアスロン」+「アルパイン登山」
観戦の見どころ
- 急斜面を一気に登る爆発力
- 装備交換のスピード勝負
- 疲労状態での高速滑降
- 最後のスプリント勝負
スキーというより持久系アウトドア競技に近く、観ていると「人間の限界」に挑むスポーツだと感じます。
なぜ欧米では盛んで、日本では少ないのか

でもさ、こういう競技になんで日本選手は出場していないの?

もちろんやっている選手はいるけどレベルが違う。そしてその理由は単純。専用施設と歴史の違い。

ソリ競技のコース、日本にはほとんどないらしいね。

ヨーロッパは冬季スポーツが生活文化の一部みたいなところあるからね。

競技人口と育成システムの差が大きい。
ミラノ・コルティナ五輪での楽しみ方

でも日本選手がいなくても、観戦はめちゃくちゃ面白い。

観客もびっくりするくらい多いよね。マイナースポーツなんて言ってるのは日本だけだよ。

“知らない競技を楽しむ”のも五輪の醍醐味よ。

そう。4年に一度、新しいお気に入り競技を見つけるチャンスだ。平昌五輪でカーリングがメジャーになったようにね。



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