【逆転トレンド研究所】古江彩佳、エビアン連覇なるか?〜あの劇的イーグル再び〜

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■あの歓喜の18番から1年、再び「逆転女王」は舞台に立つ

2024年7月10日から、フランス・エビアンリゾートGCで開催されるLPGAメジャー第4戦「アムンディ・エビアン・チャンピオンシップ」。
昨年、日本中のゴルフファンを歓喜させた古江彩佳選手の逆転イーグル優勝は、まだ記憶に新しいところです。

その舞台に、再び古江選手が戻ってきます。
“連覇”という偉業に挑む古江選手――しかし今季は、ここまで決して順風満帆とは言えませんでした。


■今季は苦戦続き…それでも連覇が期待される理由

今シーズンの古江選手は、15試合に出場してトップ10はわずか3回。
直近の2つのメジャー「全米女子オープン」「KPMG全米女子プロ」ではともに予選落ちと、やや不調が続いています。

それでも、古江選手の連覇を願わずにいられないのは、**「勝負所のメンタルの強さ」**に他なりません。

■昨年の18番ホール。
バーディ、バーディ、バーディ――そして最後の劇的イーグルパット
そのすべてに共通していたのは、「静かな集中力」と「感情に振り回されない強さ」でした。

GDOゴルフニュース

■勝負を決めたのは“心理的資本”の力だった

古江選手のように、平常心を貫き、勝負所で最高の一打を打てる選手は稀です。
その強さは、心理学でいう「心理的資本(PsyCap)」の観点から説明できます。

「心理的資本」は、以下の4つの力から構成されています(※レジリエンスコンサルタント協会より):

  • Hope(希望):困難な状況でも目標を見失わず、道を探し続ける力
  • Efficacy(自己効力感):自分にはできると信じる力
  • Resilience(回復力):失敗やミスから立ち直る力
  • Optimism(楽観性):未来への前向きな信念

古江選手のプレースタイルや表情からは、これらがバランスよく備わっていることが読み取れます。
とくに、昨年の連続バーディ+イーグルの終盤戦は、HopeとEfficacyの融合でした。


■解説者も太鼓判「技術・勇気・忍耐力」の三拍子

WOWOW解説の平瀬真由美プロもこう語ります。

「このメジャーを制するには、ピンポイントに打つ技術と勇気、そして忍耐強さが必要。」

この言葉は、そのまま古江選手の資質に当てはまります。
ショットの正確さ、メンタルの安定感、そしてギリギリで踏ん張れる勝負勘――
“エビアンは古江選手のためにある大会”と言っても過言ではありません。


■日本勢の活躍も楽しみ! 渋野・笹生・竹田・岩井ツインズも参戦

今回のエビアンは、日本人選手にとっても重要な戦いとなります。
エントリーには、以下の名前が並びます:

  • メジャーウィナー:渋野日向子選手・笹生優花選手・西郷真央選手
  • 今季2勝の新星:竹田麗央選手
  • 注目の双子姉妹:岩井千怜選手・岩井明愛選手
  • 忘れてはいけないLPGA6勝:畑岡奈沙選手

その中でも、古江選手が連覇を果たせば、日本女子ゴルフ界にとって歴史的な快挙となるでしょう。


■「逆転の法則」から読み解く古江連覇の可能性

【逆転トレンド研究所】では、「逆転には構造がある」として「逆転を起こす10の法則」を提唱しています。


古江選手の今年の状況は、その中の「第5法則:劣勢こそ集中力の源泉」に合致しています。

今季不調の中で迎える大舞台。
その“劣勢”こそが、再び18番のグリーンで奇跡を起こす鍵となるかもしれません。


■再び、手を高く掲げるその日を――7月13日を見逃すな!

昨年、イーグルパットを決めた瞬間に見せた珍しいガッツポーズ

「自然と出ました。喜びがこみ上げて、手まで上がりました」

そんな感情の爆発が、今年も再び見られるのか――
7月13日、**18番ホールで再び“高々と手を上げる古江彩佳”**を、見逃すわけにはいきません。

日経新聞

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