あのラストプレーだけで田中碧を語るな。誰にでも起こる人生の”魔の一瞬”

ワールドカップ・ブラジル戦。
日本中が息をのんだ、あの田中碧選手のラストプレー。
ネットやメディアではあの「最後の逆転シーン」ばかりが切り取られがちだが、
本当にそれでいいのだろうか?
今回は、あのワンプレーの裏に隠されたチームの努力と、
私たちの日常にも牙をむく一瞬の「魔」について、
逆転トレンド研究所の3人の研究員が語り合う。

推し活ギャル★イマダ:田中碧推し
文科系アスリート★イケガミ:リュックに文庫本3冊
体育会サッカー部出身★ナカタ:精神論好き

あのワンプレーだけで評価しては「本当のファン」ではない

イマダ
イマダ

ブラジル戦、本当に惜しかった。
でも、私の碧くんのあの最後のシーンばかりがハイライトされてしまうのが悔しくて・・・碧くんと一緒に泣いた

イケガミ
イケガミ

そうですよね。あの瞬間を迎えるまでに、田中選手をはじめチーム全員がどれだけのハードワークをこなし、どれだけの努力を積み重ねてきたか。
そこを無視して、最後のワンプレーだけで彼の価値を評価し下げるのは、あまりに浅はかですし、本当のサッカーファンとは言えません

ナカタ
ナカタ

サッカーは90分間のドラマ、そしてこれまでのプロセス全体を見る目を持たなければ、サッカーだけでなくスポーツの本質を見失ってしまう

日常に潜む「魔」の存在――誰もが経験する“目の前が真っ暗になる瞬間”

イマダ
イマダ

でも、あのラストプレーを見ていて、妙にリアルな恐怖を覚えたんです。
人生には、どれだけ準備してもうまくいかない、
一瞬の「魔」が差す瞬間があるなあと・・・

イケガミ
イケガミ

分かります、分かります。
私たちの日常でもよくありますよね。

  • 大事なプレゼンの最後の一言で噛んで台無しにしてしまった
  • ゴルフで『入って当然』の30センチのパットを外した
  • 絶対に失敗できないメールを送り間違えた
  • 一瞬の油断で車をぶつけてしまった、などなど……
ナカタ
ナカタ

まさに一瞬で目の前が真っ暗になる感覚。
あれは本人の実力不足というより、
何か不可解な力にからめとられたような感覚に近い気がする。
あ、思い出した、昔大事な試合でPK外した時のあの気持ち・・・

宮本輝が描く「魔」――なぜ、一生懸命な人ほど襲われるのか?

イケガミ
イケガミ

私の好きな宮本輝さんの小説の中に、
『「魔」は幸せな人に嫉妬して襲い掛かる』というような一節があります。
これはまさに、必死に努力して、勝利や成功という「幸せ」を掴みかけている人ほど、その一瞬の隙を狙われやすいということかもしれません

イマダ
イマダ

なるほど……。私の碧くんもチームも、ブラジルというモンスターに立ち向かい、
あと一歩で素晴らしい果実を手に入れられるところまで肉薄していた。
だからこそ、その高いモチベーションに対して「魔」が嫉妬した、
と捉えるとなんとなく腑に落ちますね。かわいそうな碧くん・・・

いま、田中碧選手に私たちがかけるべき言葉

ナカタ
ナカタ

だとしたら、今私たちが彼に、
そして同じように日常で「魔」にやられ、傷ついている人たちに、
どんな言葉をかけられるだろう?
ピッチ上ではみんな「碧のせいじゃない」って慰めていたけど・・・

イケガミ
イケガミ

「あのワンプレーは、君がこれまで積み上げてきたものの1%にも満たない」
ということ。
そして、『「魔」に襲われるほど、君は素晴らしい場所までたどり着いていたんだ』ということですかね

イマダ
イマダ

傷が癒えるには時間がかかるかもしれない。
けれど、本当のファンはあの悔しさの先にある、
碧くん自身のファンタジックな『逆転劇』を信じて待っています。
本人も「ワールドカップの悔しさはワールドカップでしか晴らせない」
と言っていますし。ここからが本当の『最高の景色』の出番ですからね

まとめ

  • 一瞬の「魔」は誰にでも訪れる。
    しかし、その一瞬だけで人生や努力の全てが否定されるわけではない。
  • 田中碧選手の挑戦はここからまた始まる。「最高の景色」を見るために。
    私たちも、日常の「魔」に負けず、自分の選んだプロセスを信じて歩んでいこう。
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